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四国旅行
四国・奈良近辺の神社・遺跡巡りの前編として、四国旅行についてレポートする。走行ルートと主な訪問地を地図上に示す。
東京~徳島
東京港フェリーターミナル2月17日(月)19:00出航のオーシャン東九フェリー「びざん」にマイカーで乗り込み、徳島に向かう。本船の最終目的地の門司港までは28時間を要するが、途中寄港する徳島港までは18時間で、翌日13:20に到着予定。
この船は貨物輸送が主目的と思われ、トラックの運転手さんは乗船せず、コンテナだけを積み込み、目的地では降ろしたコンテナを別のトラック運転手さんが牽引していく。そのためか客室があるのはワンフロアーだけのようだ。因みに東京~苫小牧の商船三井さんふらわあは4フロアーくらいあった。
船内に食堂はなく、自動販売機の冷凍食品他を購入して電子レンジで温めるなどして食べる。空いている感じなので聞いてみると、定員の5分の1くらいの乗船で、春の連休やお盆の時には混むとのことだった。
部屋は夫婦なので個室を取り、2段ベッドは一旦セットしてみたが上段は年寄りが昇り降りの際に転落の恐れがあるため、3人泊まるとき用のマットレスを床に敷いてベッドは下段だけを利用した。
写真では広角レンズのせいで遠近感がおかしいが、ベッドとマットレスの長さは同じである。
予定より少し早く、2月18日13時頃に徳島港に到着。
徳島~琴平
徳島自動車道(E32)に徳島で入り、美馬で出る。琴平に向かって峠道にかかると雪が降ってきた。四国は暖かいところというイメージに反して、ちょうど寒波が南下していたせいで、今年初の降雪に遭遇。
峠を越えてしばらく走り、琴平電鉄を見に行き、この夜はこんぴらさん参道脇にあるホテルに宿泊。
金刀比羅宮(ことひらぐう)
通称こんぴらさん。これは神社巡りなので、金刀比羅宮の項に詳細をまとめた。
大歩危観光遊覧船
大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)で有名な大歩危峡の遊覧船である。乗り場に着いたとき、あと5分で出発、これを逃すと台湾からの観光客のグループが2回くらいつづくというので急いで切符を買って乗船した。
なかなか渋い船頭さんの語り。
約30分の乗船を終わって、熱いコーヒーを飲んで温まる間に雪はどんどん降ってくる。
祖谷トンネルを出たあとの雪道
それまで路面に積雪はなかったが、祖谷(いや)トンネルを抜けると積雪があった。
私はどこにでも行けるように冬はスタッドレスタイヤに変えているので問題なかったが、一回ABSがゴゴゴゴゴと作動した。たまの積雪時にABSが効くか試してみたことはこれまで何回かあったが、予期せず滑って作動したのは初めてだった。下り坂で一瞬滑って数メートルで復帰という見事な働きだった。
祖谷のかずら橋
見物している人の向こう側にある橋が祖谷のかずら橋。私たちも雪だし、そもそも危ないところなのでクルマの中から見るだけにした。
ひの字渓谷
祖谷の小便小僧
今夜宿泊する宿を少し行き過ぎたところで、観光ポイントになっているのだがクルマを道路の端によせてなんとか2台停車できるくらいだ。カーブのところなので、転回することができず、だいぶ向こうの方まで行って車庫入れ的に転回できるところで引き返してきた。こんな危ないところに観光ポイントを作らなくてもいいのに。
和の宿ホテル祖谷温泉
ホテルは道路の高さにあり、渓谷近くの露天風呂へは42度という急傾斜のケーブルで5分かけて降りる。
帰りは、ボタンを押して呼ぶと上から降りてくる。この車両は初代から数えて4代目ということで、更新費用、維持費用はそれなりにかかるだろうからこの宿は儲かっているのかもしれない。実際、欧米人らしい外国人観光客を2組ほど見かけた。私もケーブルの乗り場に向かうとき宿の人に、英語で話しかけられて日本語で大丈夫ですよ、と言ったものだ。いったい何人だと思われたのか?
すごく急な車内。一番下にあるスタートボタンを押すと発車する。エレベータと同じ方式だ。
翌朝、部屋の窓から道路を見ると凍結している。昨日は写真の向こう側、大歩危峡駅の方から来たのだが、今日は手前側に向けて走る。
手前側への道は、向こう側から来る道よりさらに狭く、すれ違い困難な箇所が多いため、20Km/h~25Km/hのいつでもすぐに止まれる速さで運転した。朝9時頃の出発で10台くらいとすれ違った。この写真のように凍結しているところがほとんどなかったのは幸いだった。
別子銅山マイントピア別子(端出場エリア)
別子銅山マイントピア別子にはこの端出場(はでば)エリアの他に、東平(とうなる)エリアというのがあり、こちらは東洋のマチュピチュと呼ばれていて行きたかったのだが冬季は閉鎖。
松山城
国内で現存する天守閣12のうちのひとつとのこと。この少し下まではロープウェーで往復した。
道後温泉本館
昨秋に修復完了。
みかんジュースの蛇口
私たちの宿のロビーにはみかんジュースが出る蛇口があった。この辺りの名物のようでロープウェーの駅でも見かけた。
四国カルスト
次の目的地は下のナビ画面で1番の四国カルストだ。
近くまで来たが、ナビ画面の黒い道路は何だ? 電話で尋ねたら、やはり通行止めとのこと。
行けるルートを調べてくれるとのことだったが、「県道四国カルスト公園縦断線 積雪・凍結のため全面通行止め」と現地の看板に出ているので諦めて440号線の表示があるトンネルで山を抜け、次の目的地に向かうことにした。
岩間沈下橋
私としては、蛇行した四万十川にかかるこの岩間沈下橋が景色としてはいちばんお気に入り。
勝間沈下橋
枯草が邪魔になってよく見えないのが残念。
佐田沈下橋
この橋が3つのなかでいちばん下流にかかるが、すれ違い場所もあって幅が一番広そう。橋桁に流木などの衝撃緩和用の青色のクッションを巻き付けてあるところが美観を損ねているが、橋の保護のためには仕方ないのかも。
坂本龍馬像
坂本龍馬像は桂浜より一段高い丘の上に立っている。
桂浜
龍馬像を経由して桂浜に降りると、駐車場が近いが、駐車場のフェンスには出入口がないため、龍馬像のところまで階段を上がり、反対側(来た道)から降りることになった。
はりまや橋
〽土佐の高知のはりまやばーしで と 歌われたはりまや橋、こどもの頃の記憶では
〽こんぴらふねふね追い風に帆掛けてしゅらしゅしゅしゅ とともにNHKみんなの歌で歌われていた。こんぴらふねふねの方は琴平に宿泊したとき大浴場の前に歌詞が大きくかかっており、こどもの頃の記憶では、お池に帆掛けて、と思っていたのが、お池ではなく追い風(おいて)だったことが60年振りにわかった。
ひろめ市場
宿泊したホテルから帯屋町のアーケードを抜けてひろめ市場へ。
若者中心に集う楽しい空間だ。
冷凍でなく絶品という明神丸のカツオのたたき、塩だれと醤油だれ、クジラの竜田揚げ、ウツボの天ぷらなどをいただく。
徳島港南海フェリーターミナル
徳島港から和歌山港行きの南海フェリー(T5便かつらぎ 10:55出航)に乗ったが、このフェリーは船内での案内アナウンスはほぼ皆無で、乗船後、いつのまにか出航し、いつも利用している人たちがクルマに向かって移動するので、それについて自分のクルマに戻り、扉が開いたら何事もなく下船である。厳密にはクルマに乗り込む頃に何かアナウンスが流れていたがよく聞こえなかった。椅子が並ぶ船室でも乗務員の姿は見かけなかったので、最小限の人数で運行しているのではないかと思われる。和歌山港には予定通り13:05に到着。
以上
(2025/3/4)