御朱印集め(44) 明治神宮
小学生のとき以来、50年以上振りに明治神宮を訪れた。原宿駅は、最近のことと思うが建て替えられていた。上の写真は原宿駅を出てすぐのところにある南参道入口の鳥居。
御由緒
御祭神は、これまでの神社巡りのなかで、最も現代に近い明治天皇と昭憲皇太后である。
明治天皇と言えば、思い出されるのは教育勅語。お守りやお札をいただけるところで、教育勅語を小冊子というか、蛇腹に開けるようにしたものがあったので、これを買い求めた。幅、5.5cmくらいのポケットに入るサイズだ。
口語文に意訳されたものの冒頭を引用すると、
国民の皆さん、私たちの祖先は国を建て始めた時から、道義道徳を大切にする、という大きな理想を掲げてきました。そして全国民が、国家と家庭のために心を合わせて力を尽くし、今日に至るまで美事な成果をあげてくることができたのは、わが日本のすぐれた国柄のおかげであり、またわが国の教育の基づくところも、ここにあるのだと思います。
国民の皆さん、あなたを生み育ててくれた両親に、「お父さんお母さん、ありがとう」と感謝しましょう。兄弟のいる人は、「一緒にしっかりやろうよ」と、仲良く励ましあいましょう。縁あって結ばれた夫婦は、「二人で助けあっていこう」といつまでも協力しあいましょう。・・・・・
このように日本に生まれて生きてゆくうえで、あたりまえの道徳がわかりやすく語られている。戦後の日本においては、教育勅語というとなにか軍国主義日本の教育の原点にあるかのように印象付けられてきたが、恥ずかしながらこの年になって初めて全文を読んでみると、いまの小学校で最初に教えることに何の差支えもない、というか、是非教えるべきものと感じる。このようなことが教えられていないので、回転寿司チェーン店で醤油容器に口をつけて吸ったりするお馬鹿な若者が出てくるのではないだろうか。裏面は五箇條の御誓文と明治天皇御製・昭憲皇太后御歌一日一首だ。
五箇條の御誓文の方は、何度か読んだことがある。
一、広く会議を興し、万機公論に決すべし。
一、上下心を一にして、盛んに経綸を行ふべし。
一、官武一途庶民に至る迄、各其志を遂げ、人心をして倦まざらしめん事を要す。
一、旧来の陋習を破り、天地の公道に基づくべし。
一、智識を世界に求め、大いに皇基を振起すべし。
明治の始まりから、日本は民主的な国家を目指していたことがよくわかる。
境内
日本一の大鳥居
木造の明神鳥居としては、日本一の大きさ。
拝殿
左右に立つのは夫婦楠。
本殿
奥に千木の見える建物が本殿。
隔雲亭
昭憲皇太后の休息所として明治天皇が思し召しになったもの。御苑のなかにある。
御朱印
以上
(2023/3/22)