御朱印集め(74) 石上神宮
奈良県天理市布留に鎮座する石上神宮(いそのかみじんぐう)に参拝した。
鳥居にかかる扁額には、布都御魂大神と記されている。主祭神の神剣のこと。
御由緒
石上神宮でいただいたパンフレットとWEBサイト(https://www.isonokami.jp/about/index.html)の記述を引用・要約して述べる。
当神宮は、日本最古の神社の一つで、武門の棟梁たる物部氏の総氏神であり、大和盆地の中央東寄り、龍王山の西の麓、布留山(ふるやま 標高266m)の北西麓の高台に鎮座する。
御祭神
・布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)
国譲りの神話に登場される武甕雷神(たけみかづちのかみ)がお持ちになられていた神剣。その後では、神武天皇が神武東征の際に無事大和(奈良県)にご到着されるのをお助けになられた剣でもある。
・布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)
饒速日命(にぎはやひのみこと)が天津神(あまつかみ)から授けられた十種の神宝である天璽十種瑞宝(あまつしるしとくさのみづのたから)に宿られる御霊威を称えて布留御魂大神と言う。
・布都斯魂大神(ふつしみたまのおおかみ)
素戔嗚尊(すさのおのみこと)が出雲国で八岐大蛇(やまたのおろち)を退治されるのに用いられた天十握剣(あめのとつかのつるぎ)に宿られる御霊威を称えて布都斯魂大神と言う。
配祀神
・宇摩志麻治命(うましまじのみこと)
饒速日命(にぎはやひのみこと)の御子で、当神宮祭主(さいしゅ)物部氏(もののべし)の祖神と仰がれている。
・五十瓊敷命(いにしきのみこと)
・白河天皇(しらかわてんのう)
・市川臣命(いちかわおみのみこと)
関東の鹿島神宮の御祭神である武甕雷神(たけみかづちのかみ)の剣が奈良で祀られ、また、饒速日命は神武東征の最後に登場して天璽十種瑞宝を神日本磐余彦天皇(かむやまといわれひこのみこと=神武天皇)に渡して服従するが、その神がここで祀られているというのは、神話としてはうまく出来過ぎており、むしろ歴史の真実のような気がする。
境内
楼門
鶏
田中英道先生は「境内には鶏が時を告げるように鳴いています。朝日が昇る、太陽が昇るときに一番鶏が鳴くわけですが、これこそ日高見国あるいは高天原、関東の鶏がやってきたということが、象徴的に感じられます。」と仰っている。
楼門(内側)
拝殿
本殿
元は禁足地で土中から多くの玉類・剣・矛などが出土すると共に神剣が出土し、後に本殿(屋根と千木が写っている)が建てられた。
七支刀
御朱印
以上
(2025/3/10)