中国渡航記

中国スマホ購入

中国スマホ購入

(2014/4/19土曜日)
今日で渡航後ちょうど1週間。ハードな毎日が続いているが、ようやく週末。
今日は、午前中に水サーバの設置に来てくれることになっている。ずいぶん早く、8時前に来た。
これはあっけなく設置完了し、しばらく水を流して中をきれいにしている。
代金は熱水・冷水機能のサーバが458元。水タンクは2種類あったのでどう違うのか両方を頼んだ。
ひとつは「新感覚蘇生」で18.9リットル15元。
もうひとつは「蘇生」で18.9リットル20元。
それぞれ1タンクにつき50元のデポジットがとられる。水の価格に比べてデポジットが高過ぎないか。
蘇生の方が工程が長いとのことなので、おそらく新感覚の方はあとからコストダウンを図って若干手を抜いたものか。で、安い方から試してみる。
お湯は十分熱いが、冷水はそんなに冷たくない。ぬるいと感じるほどではない程度。

水サーバ

8時頃に終わったので、今週の買い物のレシートを整理する。
スーパーの買い物は日本と同様、すべて品名が印字されているので、この品物は中国語でこう言うんだ、という勉強になる。まあ、一度見ただけで覚えるというものでもないが何もしないよりまし。

さて、11時過ぎに昨日買えなかったスマホを買いに行く。どこに店があるかはネットがつながっていないのでわからない。
でも、深センの秋葉原、つまり電気街の華強路(ファーチャンルー)に行けば絶対あるはず。
ここは山塞手机の総本山とされるところでもある。手机は中国語で携帯電話のこと。山塞は、偽物、コピー商品ということで怪しいものもたくさんあるところ。

塞格電子市場







アマチュア無線家としては、この秋葉原的な雰囲気と、塞格電子市場という名前を見ると胸がときめく。

 

以前にオシロスコープを探しに来た塞格電子市場に入るとこれは部品屋さんで1間間口の小さな部品屋が集積しているのだが、こんなところで若いおねえさんが組膝で半田ごてをもってケーブルにコネクタを取り付けるアセンブル作業をやっている。んーー、こんなところでやるなよなー。

ここは違うので、隣のビルを見ると

塞格携帯デジタル精品売り場

華為専売店入ってすぐ左、と右側の入口の上に書かれている。

華為専売店入ってすぐ左とある

ここならありそう、と早速入るときれいな店で華為の花が開いたようなロゴが正面に見える。陳列ケースをぐるっと一周、型名を確かめながら見ていると早速何を探しているのかと声をかけられる。

華為専売店

あった、目当てのG6が。
でも高い。1599元。昨日の国美電器のネット販売では1388とか1399とかだったのに。安くならないのか聞くとこれはならない。なんだかんだと理由を言って1599元だという。

そこで、昨日ネットで調べたが1399元くらいであったというと、店員のおねえさんが早速スマホでこれは中国で一番大きな価格調べサイトだ、というようなところをアクセスして見せてくれる。日本でいえば価格.com.
ほら1599元が一番安いでしょ。というので国美電器のを見ろ、というと確かにある、1388元と1399元のが。
それで1400元にしろと言うと、1500元までならできるがそれ以上はだめだと。
大体まだ一軒目だし、もっと他にも安いところはあるかもしれないので、じゃあ、今はいいよ、他見るから、と言うと、1400元なら買うのか?と真剣な眼差しで言うので買うと答えると、じゃあ待ってろ調べて来ると言い、すぐにOKラ(了)というので、まだ華強路に来てから10分くらいしか経ってないし、他も全然見てないけど、目標価格になったので購入決定。
中国移動で番号だけ決めたSIMカードを入れてもらい、店の携帯と通話して確認OK。
ついでにカバーを勧められ、この専売店で買うのは高いのではないかと思ったが、またこまごまとした店でこの型番に合うのを探すのも面倒だし、見るとなかなかカッコいいので、黒と白と両方試したりして断りづらくもなり、買うことにした。
しかし199元は高過ぎでは、と思い軽く値切ってみると30%引きで138元。
こういうもので138元はちょっとお店をもうけさせてしまったかとも思うが、背面がメタリックグレーのヘアライン仕上げでそのうえにシルバーのHuaweiロゴが入っていてなかなかよい。Huaweiのロゴで喜ぶのもどうかと思うがこのカバーは悪くない。

カバー内側

カバー外側

カメラの孔位置が少しずれてるのは残念だが撮影には影響なし。

スマホはすぐに買えたので、今日も家の近くのスーパーに寄ることに。
地下鉄の出口は、家はC、スーパーはBだとオーナーさんが言ってたのでBで出ると、うそばっかり、大通りの反対側に出てしまった。こちらに来たのは初めてなので、どんな店があるのかチェック、肉類の燻製を売っている店とどこかの地方の麺屋さん、あと小さなホテル。もうひとつ道路わたるとWatsonというドラッグストアみたいなチェーン店。

横断歩道を渡って、スーパーへ。
今日の目的はベーキングパウダー。これは固い肉をベーキングパウダーを水溶きしたものに肉を浸しておくとやわらなくなるという話を、固い肉が食べられなかったことを話た人のお母様から聞いたため、早速試してみようと。
探すと、油条(中国人が朝食のときに食べる、油であげた麩のようなもの)用の膨らし粉を売っていたので、他に選択肢はないのでこれを買う。
この他、でんぷん粉(片栗粉といいたいがトウモロコシの澱粉)、小麦粉、そばなどの粉ものを買った。そばは鄭州市(河南省)の産品で見た目はやや色が薄いが日本のそば(乾麺)と似た感じ。明日の昼はこれを食べよう。

家に帰ってスマホをいじる。
放っておいて、裏で勝手にデータ通信をされて通信料がかさむと困るので、データ通信はとりあえず切っておく。日本の携帯との間で通話試験や、妻との間でショートメッセージを試し確認OK。

当面やることは、日本語入力ができるようにすることと、LINEをできるようにすること。
ソフトの入手方法は、中国ではGoogleが干されているためGoogle Playでは買えず、別の方法があるとのこと。
余計なデータ通信をさせないために、同僚がどういうことをやっているのか聞いてから、このあたりを試すつもり。

因みに、中国のスマホはメーカー数も種類もとても多い。
私も全体像は把握していないが、中国の携帯電話会社は、2Gの時代からやっていた中国最大の中国移動通信(China Mobile)が3Gでは中国独自方式のTD-SCDMA、やはり2Gからやっていた中国聨通(China Unicom)が、日欧と同じW-CDMA、3Gが始まったときに参入した中国最大の固定網会社だった中国電信(China Telecom)がcdma2000と方式が3つあるため、それぞれの携帯電話会社用に別の方式の携帯電話が販売されているのだ。

私が買ったHuaweiのAscend G6も中国移動版、中国電信版、中国聯通版の3種があり、それぞれ TD-SCDMA+GSMのデュアルモード、cdma2000+GSMのデュアルモード、W-CDMA+GSMのデュアルモード機となる。3Gの普及状況はよくわからいが、3Gが使えないときにも携帯電話としては使えるように旧方式である2GのGSMがセットになっているのである。

香港人の同僚に聞くと、彼らは香港ベースで、香港の3G方式がW-CDMAだけであるため、W-CDMAは必須で、大陸側では一番ネットワークの充実している中国移動のTD-SCDMAができる必要があるということで、W-CDMA+TD-SCDMA+GSMのトリプルモードの製品を使っていた。

安いことで有名になった小米の紅米という機種は798元と日本円で1万円強で、これでも十分ではないかという気がするが、品質面でどうなのかなど、気になることではある。

この他、型落ち品では399元とか299元とか激安品もたくさんあった。

後日談:
この話を職場の同僚にすると皆がすごい!と感心してくれた。Huaweiの専売店は中国人でも絶対負けてくれないのだそうだ。それを200元も値切ったということで、私も満足感が倍増したのであった。

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