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北海道スキー3

北海道スキー3

 年末年始に3泊4日で富良野へスキーに行った。

1日目

 羽田発9:30で千歳着11:05、車中で食べるための昼食を空港内のコンビニで買って12:05発の富良野行きのバスに乗り込むとトイレ休憩1回で14時半頃に新富良野プリンスホテルに到着。今回ANAスカイホリデーのスキーツアーを妻が予約してくれており、リフト券は3日分ついている。しかし妻は3日間も滑らないので、損か得か検討する間もなく空席のあるツアーを予約したものと思われる。私も行く前は中2日だけ滑ればいいと考えていたのだが、3日間ついているのにそれではもったいないので、計画変更し到着後すぐに着替えて一人でゲレンデに出た。既に3時半頃でリフトはホテル前のプリンスロマンスリフト1基しか動いていない。固くしまった雪だが乾いており気持ちよく滑ることができた。

 北海道のスキー場のホテルのレストランは、予約しておかないと食べられないこと、レストランはあまり選択の余地がなく値段も高いことがこれまでの経験でわかっていたので、夕食3回分は出発前に高いのは覚悟で予約済み。妻が予約の電話をしたとき、電話に出たオペレータが中国人だったと驚いていた。初日の夕食は、メインダイニングの洋食のコース。雪のゲレンデを見ながら静かな最上階レストランでのディナーは、最近テレビでやっていたグランメゾン東京ほどではないが、見映えも美しくまずまずであった。ただ、4,200円もした富良野ワインを1階の土産物売り場では1,400円程度で売っていたのは残念だった。せめてレストランで扱うワインと同じものは売店で売らないようにしてほしいものだ。

2日目

 朝食は地下1階のビュッフェ。洋食でまとめる。カレーと瓶入り富良野牛乳がよかった。パンは硬いものもおいてほしい。

 

 9時スタートで妻とゲレンデに出る。短いプリンスロマンスリフトで足慣らしをしたあと、富良野ダウンヒル第1高速リフト(クワッド)で上がる。

 

 雪質は上の方はよいが粉雪というほど軽くはない。下に行くにしたがって固くなっている。例年になく雪の量は少ないとのことだ。滑っているのは、麓から山側に向かって左側の新富良野プリンスホテル前の富良野ゾーンだが、富良野プリンスホテル前の北の峰ゾーンの方はメインの北の峰ゴンドラがかき入れどきの年末年始にもかかわらず故障で運行しておらず事実上閉鎖状態のようだった。

 次は富良野ロープウェーで上がる。101人乗りの往復輸送なので、3回分、40分くらい待った。上がったところで11時頃なので、混む前にレストラン・ダウンヒルで早めのランチを摂る。

 ここからダウンヒル第3ロマンスリフトに乗ると最上部(1,047m)に行けるが、見上げるとかなりの急斜面に見えるため妻に合わせてここから滑ることにする。降りたところで妻はあがり。ひとりで、ダウンヒル第1高速リフト、ダウンヒル第2ロマンス、ダウンヒル第3ロマンスと乗り継ぎ最上部まで行った。ダウンヒル第2を降りたところはロープウェーの少し上なので、ロープウェーを待つよりはこの方が早く上れてよい。

 今回スキーに来る前にたまたま日本人が英会話をできるようにならない理由として、そもそも日本人は電車や飛行機の中などで隣の人に話しかけない、日本人同士でさえ話すことができないのに外国人と話せるわけがない、という動画を見ていたので、リフトで隣になった人には何人かによらず話しかけようと思っていた。ダウンヒル第1リフトで一緒だったオーストラリア人の同年配の人に、直行便で来たのか?と尋ねたらシンガポール航空でシンガポール経由で来た、パースは40℃もある、とか言っていた。ダウンヒル第2リフトで隣になった体育会系の女子(日本人)は、リフトを待っているときに話していた相手が中学生か高校生くらいに見えたので、高校生?と聞いたら、いえ、大学院生です、と言われた。失礼しました。イタリアにスキーに行ってチェルビニアに泊まったけど雪がなかったのでスイス側まで行って、マッターホルンが見えるところで滑ったと言っていた。私が今度スキーに行こうと思っていて、夏はハイキングに行ったところなので話がはずんだ。

 最上部からは、向かって左側の上級者用パノラマコースを滑る。コブがなくそんなに急でもないので気持ちよく滑れた。下まで降りて、もう一度最上部まで上がり今度は向かって右側の中級者用テクニカルコースを滑る。どちらのコースも大差ない斜度で気持ちよく滑れる。昨年行ったニセコはアンヌプリ側だけだといまひとつ物足りず、ヒラフは横に広くて連絡が悪く、セーフティバーなしのリフトは高所恐怖症の私には不適切だったので、富良野はそう広くはないが上から下まで中斜面が切れ目なしに続いて滑り降りて来られるので快適だった。初心者の人はより緩斜面のコースを選べるが、いまどきのスキー場は中斜面でもコブなしにならしてあるので、どちらでも大差ない感じがする。午後は2回上から下までやって満足したので、2時頃にあがる。

 少し休んで温泉へ。温泉は館内の通路や階段を上ったり下りたりでかなり遠い。部屋から片道500歩くらいある感じで、私にとってはウォーキングの歩数稼ぎになって好ましかったが、妻は遠すぎると言っていた。温泉利用料は宿泊者でも取られるが、私たちはANAスカイホリデーのパック料金に含まれていたのでその場で払うことはなかった。

 ホテルの周辺にはカフェやバーや、おしゃれな工房が斜面に沿って10軒か20軒立ち並ぶニングルテラスというところがあり、行ってみた。「森の時計」というカフェは入ると中国人もしくは台湾人の若い女性が2人並んでおり、ほどなく店員さんが呼びに来たがスマホの画面写真を見せてこの席に座りたいので空くまで待つ、と言ったらしく私たちが先に座ることができた。おそらく北海道でロケされた映画などで恋人たちが愛を語らうシーンが撮影されたので、それと同じ席に座りたいということに違いないと想像する。

 私たちが座ったのはカウンター席で、コーヒー豆をひとりずつ手回しミルで挽かせてもらうというユニークな方式だった。ケーキセットを注文している人が多かったが、コーヒーゼリーとアイスのパフェみたいなものを注文。

 ニングルテラスの小径を散策する人の大半は中国人もしくは台湾人。ここでは広東語は聞こえなかったので香港人はいなかった様子。中国語のようだけれど全然聞き取れないのは中国のどこかの方言か。写真を撮り合うか自撮りするかばかりで、お店の売り上げにはほとんどつながっていないようだった。

 ニングルテラス側からみた新富良野プリンスホテル。

 夕食は地下1階のビュッフェ。ここは大人数の和洋中ビュッフェなのでムードとか何とかいうことはなく、写真も撮らずにとにかく食べる。カニもたくさんあるが私はカニをほじるのが面倒なので食べやすそうな脚を2,3本にした。ラクレットチーズを赤外線ヒーターで焙り溶かしてパンの上にのせてくれたのは美味しかった。ビュッフェでは前日と同じ富良野ワインをたしか3千円くらいで提供していた。レストランのランクで同じワインでも値段が変動するのだ。

3日目

 この日は朝からひとりでスキーに出かける。リフトで一緒になった人は、北の峰ゾーンからリフトを乗り継いでやってきたとのこと。北の峰ゴンドラは相変わらず運行停止状態。リフトからリフトを乗り継ぐ間だけに雪があるような状態とのことであった。こちらの富良野ゾーンも前夜の雨のせいで下の方は少しジャリッとした感覚。ところどころ黒く土が出そうになっている。

 ランチは妻と一緒にホテル12階のレストランで摂る約束なので、スキー靴をロッカーに入れて一旦部屋に戻る。汗もかいたので、結局ほとんど着替えてレストランへ。12階のレストランは事前にスキー靴禁止と確認していたのに、スキー靴のままの人をそのまま入れていた。注意できないならレストラン入口もしくはエレベータの乗り口に表示しておくべきであろう。パーコー麺を食べる。醤油味スープ。肉は衣がもっと厚くてカリッと上がっているのが好みだが、これはやわらかめだった。

 ほどんど着替えたので午後のスキーは行かずじまいになるかと思われたが、気持ちを切り替え服もスキーウェアに着替えてゲレンデへ。2回目くらいで風が強くなり最上部のリフトが揺れ始めたので、これを潮時として上がりにした。温泉に行ったあとは、夕食の予約が8時なので部屋で冷やしておいた白ワインをチーズやカルパス、柿の種などをつまみに飲み続ける。

 7時過ぎになって、夕食に備えてお腹をこなすために温泉まで往復ウォーキングに出る。今回、重たいスノーシューズでホテルのレストランなどに行くのはいやなので室内履きとして軽い運動靴を持って来ておりちょうどよい。温泉の100mほど手前には温泉利用券を見せる関所があるので、直前になってタオルを持たずにここを通り抜けて温泉方向に行くのは怪しまれるかと思ったが、気にせず利用券だけ見せて通り抜けようとしたら、お客様、と声を掛けられた。何だ?タオルがないことを見咎められたのか?その靴は室内履きでらっしゃいますか、と問われた。そうそう、ここは外履きで来てはならず、ふつうはスリッパで来るところだったのだ。きっぱり、はいと答える。しかし温泉に向かったはずなのにすぐに戻ってくるのは怪しまれるかもしれない。ちょうどスパがあったのでスパの料金表を見る。もし怪しまれたらスパの料金を確認に来たと言おう。しかし帰り際、関所の女性2人はおしゃべりをしていてこちらを見ていなかったので無事通過。

 8時過ぎに席の用意ができたと部屋に電話がかかって来たので12階の和食のレストランに向かう。年末年始なので、コース料理は7,200円の1種類に限定されているのでこれを注文。単品メニューも種類が限定されている。

 きれいに盛り付けらており、美味しかった。飲み物は最初に空知ビール(生)、その後冷酒を一合。おおみそかで、12階ラウンジで無料でシャンパンが振る舞われるのと、年越しそば(有料)も食べられたのだが、お腹いっぱいで苦しくなり紅白歌合戦の最後の方を見て部屋から出ずじまいだった。でも年が変わる深夜12時には花火が打ちあがり、部屋から見ることができた。結構たくさん上がっていた。

4日目

 朝食は500円を追加すれば、地下1階のビュッフェではなく、12階の和食レストランでも食べられると聞いていたので元旦の朝は落ち着いた場所でと思って行ってみたら、予約はありますか、と言われてしまった。そうか、朝でも予約は必要だったのか。聞いたときに言ってくれればよかったのに。。元旦の朝から残念な始まりである。

 気を取り直してビュッフェに行くが、ここでもお正月らしく雑煮やお節風の料理になっていたのでまあいいかと。

 

 9:40発の空港行きのバスに乗り、昼頃に到着。飛行機の出発まで時間があるので、食べられなかった年越しそば替わりに、海老かき揚げそばをランチにする。

 羽田行きは定刻の14:30に出発し、無事帰宅。

(2020/1/8)