御朱印集め

御朱印集め(37) 倭姫宮

御朱印集め(37) 倭姫宮(やまとひめのみや)

 月夜見宮の次に、伊勢市楠部町(くすべちょう)に鎮座する皇大神宮(内宮)の別宮である倭姫宮を訪れた。一帯は倭姫文化の森と呼ばれ、神宮徴古館(ちょうこかん)、神宮農業館、神宮美術館、神宮文庫、皇學館大学などが立ち並ぶ丘陵地帯である。

御由緒

 神武天皇以来、天照大神は皇居内でお祭りされていたが、第十代崇神(すじん)天皇の御代に、皇居外でお祭りされることとなり、皇女・豊鋤入姫命(とよすきいりびめのみこと)が大和の笠縫邑(かさぬいのむら)に神籬(ひもろぎ)を立ててお祭りされた。その後、第十一代垂仁(すいにん)天皇の皇女・倭姫命(やまとひめのみこと)が交替され、永遠に安定した神事をつづけることができる最適の地を求めて、大和の国からご巡幸の旅に発たれ、伊賀、近江、美濃などの諸国を経て伊勢の国に入られた。そのとき天照大神は、「この神風の伊勢の国は、常世之浪重浪帰する国なり、傍国可怜国なり。この国に居らむと欲ふ」と倭姫命にお教えになり、伊勢に神宮が定まったということである。このように大きなご功績をお遺しになった倭姫命だが、長く命をお祭りする宮はなかったが、大正十年(1921年)、皇大神宮別宮として倭姫宮の創立が許可され、同十二年に御鎮座祭がとり行われた。(倭姫宮公式パンフレットを要約)

御祭神

 倭姫命(やまとひめのみこと)

倭姫宮

 皇大神宮の別宮なので、鰹木は偶数の6本、千木は内側が水平に切られた内削である。古殿地は左側にある。

御朱印

神宮徴古館(じんぐうちょうこかん)

 倭姫宮の駐車場は、小さいということだったので、広い神宮徴古館、神宮農業館、神宮美術館共用の駐車場に停めた。神宮徴古館は、神宮の由緒と日本文化に関する資料を陳列する博物館だが、ここに「天照大神」や「天孫降臨」などの絵画が展示されているということで時間があれば見てみたかったのだ。幸い月夜見宮が、早く終わったので入って見ることができた。

 ここではこれらの絵画を収録した画集のようなものが買えれば、と思っていたのだが、「絵で見る日本の歴史」という思いどおりの本を買うことができて大満足。国史絵画が78点、農業史絵画が25点も収録されていて、1,500円という非常にお買い得なものだ。表紙が「天照大神」で、天岩戸の中にお隠れになった天照大神になんとか出てきてもらおうと天鈿女命(あめのうずめのみこと)が踊って、みなで大騒ぎをしている絵だ。印刷も美しい。

以上

(2022/6/13)