御朱印集め(75) 春日大社
奈良県奈良市春日野町に鎮座する春日大社(かすがたいしゃ)に参拝した。
御由緒
参拝時にいただいたパンフレットの記載がわかりやすいので、抜粋して引用する。
平成二十八年、二十年に一度の第六十次式年造替によって、国宝の御本殿四棟と重要文化財の二十七棟が美しく蘇りました。春日大社は千三百年程前に平城京の守護神として、常陸国より国譲りに貢献された武神である武甕槌命様、下総国より神武東征を導き、建国に尽力された武神である経津主命様、河内国より天岩戸にて斎主として最初に祝詞を奏上なされた深い智恵の天児屋根命様、そして美しく心優しい比売神様が御鎮まりになられました。都を護り、日本を護るために最も御力のある神様がお集まりになられて御創建されました。
御祭神
第一殿 武甕槌命(たけみかづちのみこと) ・・・茨城県の鹿島神宮の御祭神
第二殿 経津主命(ふつぬしのみこと) ・・・千葉県の香取神宮の御祭神
第三殿 天児屋根命(あめのこやねのみこと) ・・・天岩戸に天照大神がお隠れになったとき、これを開くのに尽力された神様
第四殿 比売神(ひめがみ) ・・・単に比売神というのはどの神様を指すのかわからないので調べたところ、Wikipediaによると、「神社の祭神を示すときに、主祭神と並んで比売神(比売大神)、比咩神、姫大神などと書かれる。これは特定の神の名前ではなく、神社の主祭神の妻や娘、あるいは関係の深い女神を指すものである。」とのこと。
田中英道先生が指摘されるように奈良の春日大社に関東(高天原)から来た神様が祀られているのは、この二柱の神が日本建国に貢献された証であろうと私も考える。とりわけ、私がここ35年以上茨城県に住んでいるため、武甕槌命が春日大社にも祀られていることを嬉しく思うものである。
境内
本殿
ここが御本殿なのだが、帰宅後に以下のパンフレットを見ていたら(C)後殿各社参拝所が、第60次式年造替を機に開門することになった、と書かれており、入らなかったことに気が付いた。(11)~(15)にお参りください、と書かれており、御祭神が祀られている第一殿~第四殿との間に仕切りはないのでこれらも拝観できたのではなかったのか。ただ、通常、御本殿は拝殿の向こう側にあり一般の参拝者は拝観できないことが多いので、2022年の特別公開のときにだけ見られたのかもしれない。https://narashikanko.or.jp/event/wakamiya_kasugataisha/
藤浪之屋
年3回行われる万灯篭神事を再現している。
八雷神社
電気に関わる会社からの崇敬も篤い神社とのことで、電気のエンジニアだった私はいつもの神社のお参りとは別の気持ちでお参り申し上げた。
栗柄神社、海本神社、杉本神社、佐軍神社
こちらの杉本神社は、山の神様だが高層ビルで働いたり生活したりする人々の神様として紹介されているのが興味深い。海本神社の大物主神は、前日に参拝した大神神社の御祭神、佐軍神社の布津之霊大神は同じく前日に参拝した石上神宮の御祭神である。
若宮
大宮への参拝の後は、若宮様にもあわせて参拝するのが、古くよりの習わしとなっています。この機会にぜひ若宮様へもお参りください。とパンフレットに書かれていることに、これも後になって気が付いたが、当日はすごい雪で若宮があることに気が付かなかった。
御祭神
天押雲根命(あめのおしくもねのみこと)・・・水を司り、智恵の神様。
神鹿
田中英道先生によると、春日大社の鹿は、鹿島神宮からやって来た。武甕槌命は鹿に乗ってやって来た。
標石
二之鳥居
駐車場に停車した位置の関係で表参道でない方から参拝し、表参道から帰ったため鳥居が最後になってしまった。
御朱印
以上
(2025/3/11)