中国渡航記

成田空港ターミナル3

成田空港ターミナル3

先日帰国した際、開業直後でニュースになっていた成田空港のLCC(格安航空会社)専用のターミナル3(T3)を見てきた。
これは日本の話題だが、こういうものの中国との違いについての感想もご一読を。

T2からT3へ

T3への通路




わりと寂しい通路をひたすら歩く。
全長は540mと書かれていたと思う。

 

 

お休み処




通路が長いので
待避所兼休憩所がある。

 

 

あと少し




どんどん歩く。
動く歩道もない。
あと180m。

 

 

やっとT3入口




ようやく到着。

 

 

T3

T3内部
陸上競技場のトラックのようなT3内の誘導路。

バニラエア
バニラエアのカウンター。

フードコート
フードコートはかなりの賑わい。

ショップ
ショップ。コストダウンのため、天井の配管はむき出しなのがよくわかる。

春秋航空
春秋航空日本の英語名はなぜかSPRING JAPANと、秋が抜けている。

T3からT2へ

連絡バスの案内
T1,T2,T3の各ターミナル間は連絡バス(無料)が運行されている。
帰りはバスに乗った。T3からT2へのバスは5分ほどだったが、T2からT3へは10分か15分かかるとのこと。

バス乗り場
乗り口だけ開いている。雨降りのときのためか。

日本と中国の違い

成田空港T3は格安航空会社専用のターミナルとあって、できるだけコストを抑えた作りとなっている。

日本の新幹線の駅も、特に地方の高架駅などできるだけコストをかけずに作られているからであろう、どこでも画一的でホームは雨風がしのげればよい程度の簡素なつくりである。

これに対して中国の高速鉄道の駅は、ターミナル駅でなくても非常に立派である。
以下の写真は上海から1時間弱の蘇州駅で、蘇州はそれなりに大きな都市ではあるが、ここまで大きく豪華なものにする必要があるのだろうか。

蘇州駅入り口
エスカレータ上の人の大きさから見て、この天井の高さはなんだろう。

まるで運動場
待合室兼連絡通路の幅は広すぎるし、天井も無駄に高い。

各地方政府のお偉方が自分の時代にこういう立派な建築物を作ったと誇示したいとか、経済成長率を押し上げるためにとにかくお金を使って立派なものを作った、と思うのは高度成長期をとうの昔に過ぎてしまった日本人のやっかみだろうか?
中国のいたるところにこんな豪華な駅舎を作るのは、資源の無駄遣いではないかと本気で考えてしまう。

因みに中国の表玄関でも非常にしょぼくれたところがあるのを先日発見してびっくりした。
羽田-上海便が着く上海虹橋空港のターミナル1(T1)に、日本から来る出張者を迎えに行ったのだが、ここは昔のままの古色蒼然とした到着口で、日本から初めての中国旅行か出張でここに来た人は、すごくテンションが下がるだろうと思う。写真で見るとさほどでもないが、天井は低いし、出迎え場所も狭いし、壁の色もくすんだ感じ。

上海虹橋空港T1到着口

国内線はいつできたのかターミナル2(T2)に移っており明るくきれいなところなのだが、主に近距離国際線用となったT1にはまだ手が回っていないようである。

(2015/4/26)

a:514 t:1 y:1