御朱印集め(10) 加波山三枝祇神社本宮
加波山三枝祇神社本宮(かばさんさえなずみじんじゃほんぐう)は、桜川市真壁町にある。
鳥居にかかる扁額は、明治天皇の孫であられる竹田宮恒徳王の書。その孫が現代語古事記の著者である竹田恒泰氏となる。
里宮拝殿
拝殿にかかる扁額
扁額の左右に掲げられた天狗
御由緒
第十二代景行天皇御代(70~130)に創建。
御祭神
・伊弉冉大神(いざなみのおおかみ)
神代七代の七代で伊弉諾尊(いざなぎのみこと=伊耶那岐神)の妻で多くの神を生んだ。
・事解男大神(ことさかおのみこと)
日本書記に登場する唾の神。山幸彦が海宮で口に含んだ首飾りの玉とともに唾を器の中に吐きいれると、玉は器から離れなくなり、それを豊玉姫が見て高貴な方が来られたと知る話があるが、唾自身に宿る神ということなのだろうか。
・速玉男大神(はやたまのおのおおかみ)
唾を吐く神とのことだが、上記の話の中で、唾を吐いているのは山幸彦なので、唾を吐かせる、もしくは唾をつくる神、ということなのだろうか。
・他七百余神
境内社
稲荷社
天狗社
御朱印
最初に参拝したときは午後3時を過ぎており、御朱印の受付は2時までと掲示されていたので、予め電話してから翌々日に再訪した。1回目も2回目も社務所は開いておらず、用事がある人は電話するような感じで、頂いたのは書き置きだった。
紛らわしい神社
カーナビに電話番号(0296-55-1012)をセットして案内された山麓にある神社は、加波山神社という名前なのだが、中華風の派手な装飾が施されている何か違和感を感じる神社だった。そこは宗教法人・箱根大天狗山神社のご開祖が荒れた神社の代わりに建立されたもので、建築物の様式は開祖が決められたそうだ。正面に掲げられた天狗の両眼には赤いLEDが光り、正面左右の壁面には極彩色の天女が舞い、赤い柱の随所に龍虎が絡み付いたデザインで、中国の寺のような雰囲気を醸し出している。御朱印巡りを通して日本の起源、神話の世界を探りたいという私の考えにこの新興宗教の神社はそぐわないので、詳細や画像などは載せないことにする。
そこで坂道を数百メートル下ると、目的の本神社があった。来るときにここではないかと思ったのだがナビがもう少し先を示しているので通り過ぎていたのだ。今回はナビの誤案内(地図データの誤り)だった。本神社の入り口には以下の写真のような看板が出ているので参考にされたい。なお、所在地は茨城県桜川市真壁町長岡809だ。
因みに中華風の加波山神社の前には、大きな看板があり、この加波山神社の簡単な説明のあとで「昨今、当神社の社名を不正に使い参拝者を惑わす神社が有りますので注意して下さい。(法務省)」と書かれていた。法務省が一神社のためにこのような看板を出すとは思えないし、そもそも寺社の管轄は文部科学省なので意味不明である。
(2021/9/28)