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ハイビスカス冬越し後開花数(2023年)

ハイビスカス冬越し後開花数(2023年)

 

 茨城県の栗農家が、ハイビスカスを冬の間、家の中に取り込んで過ごさせるのに大きすぎるので小さく剪定したところ、翌年花がたくさん咲いたという経験から、栗を背丈低く剪定したらたくさん収穫できるようになった、ということを知り、我が家でも屋内で冬越しをさせそれが成功したことは、「ハイビスカスの冬越し成功」で述べ、「ハイビスカスは冬越し後にたくさん咲いたのか」で冬越し後の2022年夏に花がたくさん咲くかどうかを検証した。さらに今回は2023年夏の開花数を調べた。なお、上の写真は2023年9月のものだが、2022年より株の丈がだいぶ伸びて、庭園灯の高さを超えていることがわかる。

 調査結果をグラフで示す。青線は2020年、赤線は2022年の開花数、緑線は2023年の開花数。株の色と数は、2023年も赤色1株、橙色1株、黄色2株で、これまでと同じだ。

 2023年、鉢を屋内から屋外に出したのが、前年より約半月遅い5月5日、玄関先に植え戻して露地植えにしたのが前年と同じ6月6日。夏を過ぎ、次の冬越しのために剪定して鉢植えにしたのが、前年より約10日遅い11月2日。剪定時に蕾がついている枝は、すべて花瓶に挿して生け花にし、鉢植えにしたものと共に開花数のカウントは継続。11月30日に生け花の最後の1輪が咲いたあとは、大胆に剪定して蕾がどこにもなくなったためこれまで鉢植えの開花はなし。

 上のグラフはやや煩雑で、どの年にたくさん咲いたのかよくわからないため、総開花数と月別の開花数を以下に整理した。

総開花数

2020年 2022年 2023年
401輪 372輪 384輪

 

 

 総開花数では、2020が最も多いが、月別開花数で見ると、2023年は2022年よりもさらに開花の出だしが遅れており、2022年を超えるのは9月である。これは、冬越しのための剪定の丈を前年と同じくらいにしているため、すなわち太くなった幹を切っているため、新しい枝が出て、花芽がつくのが遅れるからだ。しかし、幹が太くなっているため、丈は前年より伸び、枝の張りもよくなり、11月2日に冬越しに備えて四たび剪定したときに、多数の蕾がついていた。これが生け花にしたあとも8割以上が開花したため、総開花数としては前年を上回っている。

 なお、冬越し中(2023年1月~5月)にも鉢植えは株丈が低かったため強く剪定しなかった橙色のみ8輪が開花しているが上記のグラフには入れていない。

 株別に見ると、赤色(1株)は合計112輪、橙色(1株)は合計96輪、黄色(2株)は合計176輪だった。橙色は前年の55輪から大幅増だ。

 ということで、前年に引き続き、株が大きくなって勢いがついたあとは、たくさんの花をつけることがわかった。反面、開花の出足が遅くなることもわかったが、ハイビスカスは夏の花なのでよいのではないか。

以上

(2024/1/18)