中国渡航記

インターネット工事

インターネット工事

(2014/4/20日曜日)
昨日設置した水サーバの冷水を飲む。
冷たくない、というかぬるい。
これは壊れているに違いない。
業者に電話する。これは日本語サービスライン。
背面の冷水の電源スイッチが入っているか、表の冷水ランプがついているか、背面のファンから暖かい風が出ているか、と聞かれ、Yes,Yes,Noで答えると、壊れているようなのでいつ交換に行けるか折り返し電話するとのこと。それで2時以降に来ることがわかった。

本日のメインは午後のインターネット設置のため、それまで待つ。と思ったら、不動産屋から電話があり10時半頃に中国電信の工事の人がこれからすぐ行きたいと言うが都合はどうかという。
これで予定通り来てくれなどと言ったらせっかく早く来てくれるところが後回しになりかねないので即OKと返事。

間もなく、工事のおじさんが来る。
そのまま部屋に入ろうとするので靴脱いでくれというと、靴が脱がずに青い靴カバーを靴のうえにする。工場でクリーンルームに入るときにはめさせられるやつだ。余談だが、靴の上から靴カバーをするのは身体の固い私にはやや困難な動作で、下手をすると手を靴の先まで伸ばすときに肩が抜けそうになり激痛が走ることがある。
さて、この人が言うことがほとんど聞き取れない。なまっているというのか、きれいでないというのか、不明瞭なのだ。

工事の手順を説明してくれ、わかったか?と尋ねてくる。だいたいわかれば細かいことはともかくわかった、と答えるのだが、光ファイバーケーブルを指しながら重要なことを説明しているのでいい加減に答えるわけにもいかず、わからないから書いてくれ、と言って書いてもらうが、字がまた読みにくい。ケーブルを部屋の外に引き出すことについて言っていることは確かなので、要するに私は絶対に手を触れずに待ってればいいのね?と筆談で伝えると、違うといって再度身振りの説明してくれる。

そうか、ケーブルを外から引っ張るからからまらないように持っててくれ、と言ってるんだとわかり、こちらも軍手を持ってきて(摩擦熱で手がやけどしないよう)ケーブルを支えながら繰り出す手振りで伝えて、作業開始。

また、洗剤をくれと言われて、台所の食器洗剤を渡すと、ケーブルの引き出し口のところに塗ってすべりをよくし、終わったあとはやはりテーブルの上に置いてあったトイレットペーパーでふき取る(この時はまだボックスティッシュが未入手だった)。だいたい作業の人はこういうものは自分で持って来ないで家のものを借りるのだ。その辺は日本とは全然違う。

壁のケーブル引き出し口

さて、するすると引き出しが始まりちょうどよい塩梅のところで停まり、おじさんが戻ってくる。下に降りて作業をし、1時間ほどで戻ってくると言ってまた出て行く。

30分ほどで若い人と戻ってくる。SMAPの香取慎吾似の若者。
彼は入って来るなり、ACアダプタを4,5個がたんとフローリングの床の上に30cmくらいの高さからぶちまける。彼としては置いたつもりかもしれないがそんなに勢いよくぶちまけたらACアダプタが壊れるかもしれないし、お客様の上のフローリングを傷つけるということは全然考えてない様子。日本だったらまず床の養生のために毛布を敷いてから始めるくらいのところだ。

中国電信が屋内に設置する機器は、光終端装置と無線ルーターが一体になったタイプ。横幅20cm、奥行き15cm、高さ3cmくらいのもので、中国電信天翼寛帯というロゴがはいっている。寛帯はブロードバンドのことなので天の翼のようにブロードバンドに羽ばたくというような意味だろう。このロゴは街中の中国電信のショップでよく見かける、というか必ずついているし、地下鉄の中の広告でも必ずある。

中国電信のルーター

彼のスマホを通して何等かの設定を行ったあと、私のパソコンをつなげろと言う。LANケーブルも併せて机の上に用意しておいたので、それをよこせと言われて渡す。設定を始めるが彼に電話がかかってきて長々としゃべりながら片手でSSIDとパスワードを入力しようとするが、日本語のPCなのでなかなか入らない。それでその設定値が書いてある紙を見せてもらって私が入力。これでやってみろ、というのでネットをつなげるとバッチリ開通。

開通すると彼は機嫌よく、何人だと聞く。日本人だというと、ニーハオはなんていうんだ、ニーはなんだ、再見はなんだ、と色々興味を持ってきいてくれた。

最後にSSIDとかパスワードとか再設定するときに必要なものを確認しているとおじさんが光ネットユーザの中国電信のユーザIDとかパスワードなどをメモ用紙に書いてくれるのだが、字がきたなくてよく読めない。読み上げて確認したが、この他にも何のIDだかわからないものを書いてくれた。
こういうのもは、やはりちゃんとプリントしたものを渡してほしいものだ。

なお中国電信のユーザIDを見ると、電話番号@XXX.XXの形式なので、固定電話自体は使ってないが電話番号が割り当てられているのがわかる。

午後3時半頃に水サーバの交換に来る。
5分で交換して帰って行った。
夕食時にごはんを炊くときに米とぎの最後の1回の水と、炊くときの水に冷水を使ってみたが、ちゃんと冷たくなっていた。
でもその後ご飯のあとで飲んでみたら、冷たくない。。。

その後調べてみると、冷水を出す量が一口分とかあまり少ないと生ぬるいことがわかったので、コップ3分の1くらいは出すようにする。するときりっと冷たいというほどではないが生ぬるくはないことがわかった。
コンプレッサー式ではなく電子式なのでこんなものかもしれないが、でもオートキャンプ用に使っていた電子式のクーラーボックスは氷ができるくらい冷たくなったのにな、とも思う。

しかしよく考えてみると、買う前に何度以下の冷水が出るのか確認したわけではないので、要は期待値と実際の性能との間にギャップがあったということなのだ。因みに事後ではあるが取扱い説明書上の仕様を見てみると、電子式の場合、15度以下の水が、1時間に0.75リットル供給可能となっていたので仕様は満足していそうだ。コンプレッサー式は10度以下だったが、居間に置くと騒音が気になるかもしれない。

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