中国買物編

売ってなかった物2

売ってなかった物2

とんかつや唐揚げやかき揚げを揚げ、そろそろ油も汚れてきたので油の廃棄方法を準備しなければ、と油処理剤を買いに行きました。日本なら、油が高温のうちに粉を振り入れて固化させる「固めるテンプル」のようなものか、おむつのような油吸収材かが一般的です。

イオンで店員さんに油を固めるということで説明し、わかったこれだ、というものを見ると、裏面に細かい字で説明がびっしり。その場で読んでも、ちょっと雰囲気違うんじゃない?と思ったのですが、固化させるのかと再度確認すると自信満々でそうだ、というので、まあ、もし違ってもきっと油汚れがよく落ちる洗剤だろう、ということで買ってきました。

これが油処理剤?

帰宅後、もう一度説明をよく読んだらやっぱり油汚れがよく落ちる洗剤でした。はあー(溜息)。
職場の女性Aさんにどうしているのか尋ねてみると、

そもそも家で揚げ物などめったにしません。月に一度くらい。
捨てるときは、そのまま流します。
という驚きの答えが。

中国関係の情報を扱ったコラムでだいぶ前に読みましたが、中国には「地溝油」というものがあり、それはレストランや食堂が使い終わった油をそのまま流してしまうので、それも目当ての人たちが排出口そばのドブでほかの汚水と混じってピンク色になった油を回収して濾過して再販売するというものです。ドブから取った油なので地溝油です。そのための縄張りや利権まであります。そういう油は発がん性もあるので、安い食堂で食べると地溝油が使われている可能性があるのでやめた方がよいと。

でもこのコラムを読んだときは、一部のフトドキものが流してしまうのだろうと思っていたのですが、一般家庭でもそうしているとは。

同じ職場の女性Bさんは、
私の実家では揚げ物もよくする。油は最後は豚の餌を炒めるときに使ってしまう、ということで、こちらの方が生態系に優しそうではありますが、最後の油を使って炒めた餌を食べた豚を食べる人間にとってはどうなのだろうという気もします。

結局日本のように油をゴミに出すという習慣がないのでスーパーに油処理剤が売っていないのです。これまで手に入りにくいものと同じで生活習慣にないものは売っていない、ということです。

私は結局どうしたかというと、中国人の豚を飼ったりしていない一般家庭の習慣にしたがい、高層アパートの台所の排水溝に、もちろん冷たくなってから、そのまま流しました。心が少し痛みました。

他のゴミでも、生ごみと缶を一緒に捨てて分別収集しないのだから同じことのような気もしますが、下水処理場の負荷だって上がるだろうし、こういうところからよくしていってほしいものです。
油は流すより仕方なかったのですが、缶は生ごみと一緒ではあんまりなのでもしかしてこれは金目になりそうだと気が付いた人が資源にしてくれるのではないかと、透明のポリ袋に缶だけいれて出したりしています。

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