中国渡航記

街の電器屋さん

街の電器屋さん

 部屋の照明が暗いので、入居前に大家さんに明るいのに変えてほしいとお願いしてあったのだが、満足に明るくなったのはリビングの天井灯だけだった。寝室は電球色の電球を白色のものに変えてくれたが、まだ本が読めないくらいに暗く、まずはベッドサイドに置く読書用電気スタンドを購入。こういう小物は国美電器や蘇寧電器といった大型の電気店には置いておらず、日本から上海に進出しているニトリ中山公園店で購入。LEDランプで119元(2,300円強)。なおその後、仏系スーパー・カルフールでも売っていることがわかった。

LED式電気スタンド

 次に台所のが天井照明だけでは手元が暗いため、流し台の上につける長さ30cmくらいの、15Wか20Wくらいの蛍光灯を同時に探していたが、これはニトリにもカルフールにも売ってない。ところが地下鉄駅から家までに小さな食べ物屋や雑多な商店が立ち並ぶ猥雑な商店街の中に、小さな電器屋さんを発見。これは、不動産会社の人が小灯具店でそういうものは売っていると言っていたので探していたのだ。まさに灯具店という名前の看板がかかっている。

街の電器屋さん

 なかをのぞくと、長さ30cmほどの蛍光灯が奥の壁に陳列されている。ああいうのがほしいというと、店主のおじさんが外観は蛍光灯の細身のやつで中身はいまどきのLED式のものを出して見せてくれる。長短2種、メーカーもPHILIPSのと中国ブランドOPPLEの2種があったが、ブランドで値段はそう変わらないので、名前の通ったPHILIPSの長さ約55cmで14Wのものにした。太さはふつうの蛍光灯の約半分。Made in China。65元(1,300円弱)だったかな。

 線は短いのが出ているだけなので、1mのコードと差し込みプラグと、中間スイッチをつけてもらった。店先でやってくれる。線を伸ばすところは単に銅線をより合わせて絶縁テープを巻くだけなので半田付けしないのかと聞いたが、大丈夫だということで、中国の電気配線工事はみんなこんなものかもしれないが、電源電圧は220Vなのだからちょっと怖い気はする。それでも深センのときの街角の靴修理屋さんと同じで、こういうお店は人との触れ合いがあって満足感がある。壁に取り付けるための両面テープ4元もつけてもらって全部で80元(1,600円弱)くらい。

台所に取り付けたところ

 この両面テープはいかにも弱そうだったのでこれは強力か?と聞き、そうだということで取り付けたが、その後出張して帰宅したら見事に脱落していた。もしも落ちたらちょうどその下にあったフックに引っかかるだろうと考えていたが、その通りになっていた。

 カルフールで3Mの強力両面テープを売っているというので、買いに行ったが、中国国産ブランドのものしかなく、これで付けたら3時間後に脱落。カルフール中山公園店ではなく古北店で昨日買ったという不動産屋の言葉で、その翌日行ったが、聞いても3M製はないと即座に断言。多分聞く人が多いのだろう。Super Strongという表示のある仏ブランド(製造は中国)の両面テープを買って帰った。これはテープの基材がふわふわのスポンジではなく、硬めのものなので期待できそう。いまのところ大丈夫。

強力両面テープ

 ダイニングテーブルの上のランプも装飾性重視で暗い。ごはんを食べるだけならこれでもよいかもしれないが、このテーブルは仕事したり本を読んだりもするのでベッドサイドのLEDスタンドを持ってくる。実はベッドの頭の上にも台所につけたようなLED灯をつけようかとの下心もあってのことだ。

 ふたたびあの電器屋に行く。台所につけたものより長くて明るいものを出してもらう。長さ90cmでふつうの蛍光灯と同様の太さで12W。ワット数は小さいが効率がよいのか形が大きいためか台所のより明るい。同じように電源コードとプラグとスイッチをつけてもらう。接続はやはり手びねりである。これは合計75元(1,500円弱)。

枕元も明るくなった

 ベッドに仰向けになって、本を両手で顔の上にあげて読むスタイルで十分な明るさである。なお、これはベッドの頭部の上に載せている形なので両面テープの負担は楽な状態である。

(2015/7/5)

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