中国渡航記

香港へ

香港へ

(2014/4/12土曜日)
今回は、現地採用につき自費渡航ということで航空券はその時点でとれた一番安いもので、中国東方航空(MU)成田発上海乗継香港行き。片道のチケットはネットでもあまり売っておらず選択枝が限られる。(その後会社が出してくれることに。)
最安はデルタ航空で北米発成田経由香港経由バンコク行きのようなので23,000円。これはすぐに満席となり取れず。この他で安いのは韓国仁川経由香港行きだが韓国経由とはしたくなく、中国東方航空で45,800円とした。機体はナローボディのA321。残席わずかとなっていたわりには空席多く、3列-3列シートの通路側が取れたが、私の右2席は空席だった。ほとんど中国人だった割には静かでまず快適なフライトであった。日本で暮らしていた中国人は礼儀正しくなっているのかもしれない。

いまどき、JALやANAでも短距離路線では、ワゴンは食事で1回と食後の飲み物くらいしか回ってこないが、MU(東方航空)は、最初におつまみ(ピーナッツ)を配り、次に飲み物を配り、その後食事、食後の飲み物とフルセットであった。ただ、ピーナッツを配ったあと、飲み物まで間がありすぎで、すぐにピーナッツを食べ始めるとつらいかも。

食事は「にゅうろうふぁん」(牛肉飯)か、「にゅうろうみえん」(牛肉麺)と聞こえたので麺がいいと思い「にゅうろうみえん」と言ったら来たのは魚肉麺(ゆうろうみえん)であった。
聞き間違い。単に牛肉の飯か麺かと先入観を持ったのがいけなかった。
魚肉麺はおいしかった。
白身魚の衣あげのようなものが入っていて、麺は平べったい焼うどん風。
成田発なので、日本のケイタリングサービス会社で作っているかと思ったが、どうも中国から持ち込んでいる雰囲気。容器にかけるラップの使い方が無駄に大きく巻かれている。日本の会社なら効率化であんなかけ方はしないだろう。
副菜は、鶏から揚げつきサラダ、主食は丸いパンにバター付、果物はキウイ、モモ、パイン、リンゴが一切れずつ。そういえば免税品の機内販売がなかったのも静かでよかった。

上海浦東空港は、各エプロンに飛行機がびっしり停まっており、誘導路のはずれで降ろされターミナルビルまでバス移動。雨だったが、濡れないようタラップにバスを横付けするとか傘を差しだすような配慮はなし。まあ当然だが。
そのバスの床がかなり濡れており、超ヘビーなビジネスバッグを床に置かずに持っているのは苦しく、なんとか台の上に載せさせてもらった。(実はこの台は香港に到着したときに見たら、座ったり、物を置いたりしないでください、と書いてあった^^;

成田の東方航空チェックインカウンターで乗継時はこの赤いシールを胸に貼ってくださいというのをもらったので、それつけてると案内してくれると思って、降りる前にコートの胸に貼ったが、バスを降りたときには剥がれてなくなっていた。空しい。。
確かにビルの入り口で赤いシールの案内人がいたが、香港と言ったら、それは上に行くだけでOKということであっけなかった。実は乗ってきた飛行機は上海経由北京行きで北京行きの人たちはいろいろ案内を受けていた。
香港乗継は問題なく、いま、214番搭乗口で待っているところだが、さきほど遅れるという案内が一度だけ流れたが、日本のように繰り返し案内するということはないので、何時になるのか不明。言ったかもしれないが聞き逃した。
いま丁度搭乗予定時間の14時45分だがまるで雰囲気なし。
と思ったら、いまアナウンスがあり、今その飛行機が着いたらしい。搭乗時間は案内なし。

15時15分頃突然中国語で一度だけ、香港行きMU509は搭乗開始のアナウンスがあり、ぞろぞろとバスに。香港行きは準国際線なのだから英語のアナウンスもしてほしいところ。
離陸は16時過ぎくらいでほぼ定刻。搭乗時間がサバ読みすぎでは。
機材はA320でやはり3列-3列配列座席。座席番号J34は中ほどかと思いきや、最前列にビジネスクラス2列のあと、エコノミーは31からはじまり、4列目の席。なんで31から始まるんだ?
横方向はABC JKLの6人掛けでABC DEFとつければよさそうなものだが、数を多くしてアルファベットも後の方の字にして機体を大きく見せようとしているのではないかと勘繰ってしまう。
B747ジャンボなどワイドボディ機だとABC DEFG HJKなどとつけるので、真ん中の列がなくても右側の座席はJKLと決めているのかもしれないが。。

食事は、魚肉飯か猪肉麺(いのししではなく豚肉のこと)だったのでさっきは麺だったので飯にするとまた魚になるので麺は同じだが肉にして猪肉麺をチョイス。
この麺は何というんだったかリボンのような形のパスタでトマト味。
副菜に焼き豚がついてメニューが重複気味でイマイチ。
食後にジャイアントコーンのようなアイスが出てきたのは嬉しかった。

ほぼ定刻の18時過ぎに香港国際空港に到着。
飛行機の窓から見ても香港の景色は美しい。海と山の両方が見えて、空港もなんとはなしにきらびやかな感じ。やはり香港から入ってよかったなと。
深センには香港から入るのが定番で、これは日本から深センへの便がないこともあるが、深センは国際空港ではないからでもある。ところが、成田から香港への直行便がとれず上海経由になってしまった時点で、上海経由で深センに直行という手があったことに予約完了してから気がついたのだった。
深センへは香港から入るという固定観念にしばられていたのだ。
しかし、もし深センに入ると気が付いたとしても、でもやはり今回は中国赴任なので正式玄関口の香港というか、よくテレビにも映るし、テレサ・テンの歌の背景にも出てくる香港の夜景を見たいという思いが勝ったと思う。

香港市内までは、空港快速(電車)で行くか、タクシーで行くか、今回スーツケース2個に超ヘビーなビジネスバッグの大荷物なのでホテルへ直行したいがタクシーを一人で乗るのは高い、と思い調べたらホテルのリムジンバスが170香港ドル(1香港ドルはこの時13.67円)。日本円で1800円弱なのでこれに決めていた。

19時15分発で、海を前に、山をバックにした香港の摩天楼の景色を楽しみ、市内はいくつかのホテルを回るのでクルマも人もいっぱいの香港の繁華街を3周ほどして約1時間でホテル到着。
香港の繁華街

ホテルは8度海逸酒店(HARBOUR PLAZA 8 DEGREES)という名前のホテルで、ホテルに一歩足を踏み入れると床が斜めになっていてクラッとふらついてしまう趣味の悪いロビー。
8度海逸酒店

実は床は水平なのだが、ロビーの柱やチェックインカウンターの脇の柱がすべて斜めに傾いており、このための錯覚らしい。エレベータの入り口も縁取りが斜めになっていて、17階で降りても床が傾いているような錯覚が持続している。8度傾いているというのがホテルの名前の意味かも。外から見るとふつう。部屋はなぜかアップグレードされており、サービスアパートメントのようなキッチンがあるタイプ。深センの住居もこんなのだったらOKだな、というところ。

香港の夜は、トップシェフとでも言うような名前のファミリアなレストランで食べた。(高級レストランではなく、日本のファミレスよりもう少しくだけた感じで、一人で食べてる人も何人かいた。)
香港のレストラン

注文してビールを飲んでいると、蟹肉入りチャーハンだけ先に来たけどメインの海老・セロリ・カシューナッツ炒めが来ない!!
来ないと言ったらセロリがなくてできないと!それならそうと早く言えよ!
まあ、このようなことで怒っても仕方がないので、やれやれと思いながら別のを選ぶ。外国生活は寛容が肝心。
別のに変えたら何か質問されて意味わからず、意味がわからないと言ったら困っていたのでもう何でもいいから持ってきてと言った。
出てきたのは小さなタコと干しエビと緑色のニンニクの芽じゃないけど歯ごたえがあってアゴが疲れるような野菜の炒めもので味は美味しかった。
晩ごはん

(2014/4/13日曜日)
朝7時前に起床、昨夜見てあった、お粥屋さ
んに朝食を食べに出た。
お粥屋さん

ゆうぴえんじょう(魚片粥)を注文。他にはと言われたが油条は、朝からやはり油っぽいと思いおかゆだけに。塩粥のなかに魚片がけっこうたくさん入っていてこの他、ネギ、松の実(たぶん)、ショウガ、落花生などが少し入っていて朝食としては満足。
魚片粥

油条は作っているところを見たら今度一度は食べてみたいという気になった。
職人さんがけっこう複雑な工程で作っているのを見ると興味がわくというものだ。

ホテルの窓から高層住宅が見える。幅が広いのでちょっと感動的。
高層住宅

朝食後、昔の香港啓徳空港の跡地を見たくて、タクシーで行ってもらった。
昔の香港空港は、周りが山と高層ビルのため、着陸時に空港直前で急旋回が必要なパイロット泣かせというか腕の見せ所の空港でそれを見るのが迫力があるということだったので前から興味があったのだ。
ところが全く中国語(普通話≒北京語)が通じず、広東語でいうばかりなので、筆談でどうにか行ってもらった。何もないのに何が見たいんだ?ということで、確かに茶色い水平の線が走っているばかりでそれが滑走路のあとなのだけれど、倉庫だフェリーターミナルだと建ってしまって全然雰囲気がない。地図だけ見ると滑走路そのものなのだけれど、残念。
啓徳空港跡地

香港のタクシー運転手さんはインテリっぽい雰囲気の人が多い。シンガポールの中国系の人(華僑)とも通じるところがある。おそらく香港人のプライドというものがあり、北京語なんか話すもんか、というようなところがあるのではないか。
だから、ふつうは日本人が中国で中国語を話すと喜ばれたり興味を示さりたりするものだが、香港ではそういうことはないのだ。
香港に行くなら、広東語を覚えなければ!!

フェリーターミナルから

九龍半島から香港島に渡るスターフェリーのターミナルのところで、いわゆる香港の夜景がきれいな場所で昼間の写真を撮り、街をぶらぶらしたあと、茶餐庁でランチを食べた。これはちょっとした食事をするのによい香港独特のもので、入ったのは西洋風のものがあるマカオ茶餐庁というタイプで、前にカツサンドが美味しかったので入ったのだが、メニューに写真がなかったので適当に頼んだら薄切りのポークソテーにとろけるチーズが挟まったサンドイッチで付け合わせが何もない外観はただのパンの白だけ、という愛想がないものだったが、味はよかった。アイスコーヒーもチョコの粗い粉末がトッピングしたありなかなかのもの。
サンドイッチ

アイスコーヒー

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