中国渡航記

中国流出前サービス

中国流出前サービス

 勤務する会社のオフィスが引っ越して昼食が少し不便になったのを機会に出前を取るようになった。中国では、「外売」と言い、発展目覚ましいサービスに「餓了么」(お腹すいた、の意味)、「百度外売」などがあり、私は「美団外売」というサービスを利用している。

利用方法

 スマホのアプリで「美団外売」サービスに登録されている店の中から好きな店を選び、その店のメニューから好きなものを選ぶ。名前と電話番号(携帯番号)と配達先の住所(昼食なので会社の住所)を登録しておくと、あとは配達時間を指定するだけで、その時間に配達してくれる。

 支払いは、微信(Wechat)というSNSの拡張機能である微信支払で支払える。これは支付宝(アリペイ)と同様に銀行口座にリンクしており、支払の直後に微信から支払完了のショートメッセージが入り、その直後に銀行から口座引き落としのショートメッセージが入る。

 なお、登録されている店は、外売専門の店というわけではなく、街中で昼食を食べるような店がふつうにある。

店を選択











まず、店を選ぶ。

起送は、何元以上注文したら配達してくれるということ。

配送は、配送料のこと。

各種割引や、同僚が利用したときにもらって送ってくれるクーポンなどでたいてい配送料は取られてない感じになる。

 

 

 

メニューを選択











次に、メニューを選ぶ。

 

 

日本の出前との違い

 最近の日本にこのような出前サービスがあるかどうか知らないのだが、日本は出前と言えば、出前を頼んだ店の従業員が持って来てくれるのがふつうと思う。ところが、中国のサービスは料理を売る店と配達員は完全に分離されているのだ。

 注文すると、しばらくして「配達員は注文を受け、店に向かいました」というメッセージがスマホのアプリから入る。
 その後、「配達員は店で注文の品を受け取り、お客様の所へ配達に向かいました」というメッセージが入る。
 ほどなく、携帯で電話が入り、私たちの会社の場合は、「今着いた、7階の貨物用エレベータのところにいるから取りに来て。」と言われる。
 容器は使い捨てのものなので、日本の出前のように寿司桶やお椀を返す必要はない。

 店と配達員が分離されているメリットは、何と言っても店が配達員を抱える必要がないところだろう。日本のように何となく無料のサービスでやるのは店の負担が大変だと思うが、このサービスは配達料が3元(50円)から10元(165円)くらい取られており、サービス運営会社側で配達人を大量に雇っている。安い労働力が大量にいる中国ならではと思う。

(2017/2/19)

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